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81 (関連品目など)

はじめに

 このカテゴリーでは、

(1)吾妻作品(マンガ・イラスト)ではない
(2)書籍ではない
(3)しかし重要な関連がある

というものを紹介しています。



ななこSOS EPレコード

Recep01

 これは、『ななこSOS』がTVアニメ化されて放送開始する以前に発売されていたもので(著作権表示には1982とある)、アニメ版の主題歌ではない。当時の定価は600円。

<ななこSOS(2分30秒)>
 山本正之・作詞・作曲・編曲
 歌 = 山本まさゆき

<愛のロリータ(3分20秒)>
 山本正之・作詞・作曲・編曲
 歌 = 山本まさゆき/原良枝

発売元 : キングレコード株式会社
K06S-3036 STAR CHILD

Recep02

 B面にある曲『愛のロリータ』は、その歌詞に「妹は小学6年」といったくだりがあって、この辺から考えると、吾妻マンガである『ななこSOS』と直接の関係は無いかに思える。はて……?
 歌詞の他にマンガ『ななこSOS 特別版』(カラー2ページ)が付属。なおこの作品は、書籍『マジカルランドの王女たち』では『ななこSOS 番外編』という題名になっている(p.16)。



ななこSOS For Windows

Nsgame
 パソコン用ゲームソフト。著作権表示には1996とあり、そのころ発売されたものらしい。当時の定価は税別7,800円。なお、パッケージに使われているイラストは、LPレコード「ななこSOS ドラマ篇(JBX-25027)」のジャケットに使用されたものと同じであるようだ。
 Windows 3.1およびWindows 95用の製品だがXPでも正常に動作。ただし解像度(640×480)の関係で、XPの場合は全画面表示でなくウインドウ内での再生となる。CD-ROMとマニュアル1冊、両面カラー印刷のイラストカード(初回特典)を同梱。吾妻マンガというわけではないが、重要な関連を持つ品目であると思うので紹介しておきたい。
33
 CDの内容は、アドベンチャーゲーム(紙芝居ふうのソフト)と画集。後者は、カラーイラストや、原作コミックで白黒だった絵に着色したものなどが100点以上収録されており、画像は全てBMP形式。他にもオマケとして、壁紙10種、スクリーンセイバー5種、音声(「Windowsを起動します」等のWAVファイル55種)、Kissデータによる着せ替え6種、移植改造用ソースプログラムなどが入っている。
01
 さて、本体のアドベンチャーゲームは、絵・物語とも原作にかなり忠実で、それに俳優のお芝居がほぼフルボイスで付いてくる。もしも原作がそのままアニメ化されていたらこんな風になったろうか等と想像させられ、興味深い。また、原作では勿論、アニメ版でも顔を見せなかった吾妻キャラ、例えば『ハイパードール』の主人公ランジェが突然乱入してきたり、「名前は異なるけれどこの顔は……」と思わしめるキャラがいわくありげな役で出てきたり、意外な有名キャラがとんでもない所で出現したりしているのは、すごく楽しい(これらの人物を俳優が演じているのは、けだしこのソフトが唯一無二のものなのではないか)。
10
 ただ、残念な点も複数ある。原作から逸脱するのを恐れた結果か、ゲームとしての自由度は低くなり、音声付の絵本といった感じに仕上がっているようで、エピローグも1種類だけらしい(?)。途中、選択肢が出る所もあるのだけれど、攻撃力などの数値が多少増減したり、グラフィックが表示されたりされなかったりするもので、物語の分岐は特に発生しない。この例外は1箇所のみ、3番目のエピソード、ななこたちが海へ行く話で、とあるアイテムをどう扱うかにより、その後の展開が変化する(全くバトルの無いまま次のエピソードへ進むか、敵(エスパー・ユキなど)と出遭うかになる)のだけれど、どちらを選んでもエピローグまではたどり着く。セーブできる場所が全体で5箇所、エピソード開始の手前だけなので、選択肢をいろいろ試すには同じところのやり直しを強いられてしまうのがちょっとしんどい。
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 また、敵キャラとの戦いはカードバトルで行なわれるのだが、プログラムまかせの偶然が大きい感じで、プレイヤーが戦術戦略を決める自由は限られる。後半になると敵は手ごわくなってくるため、勝てずに何度も同じ敵と戦う事になった場合、時間を無駄にしているような苦痛を感じてしまうかも知れない。
 これを少しでも軽減するには「ルーレット」画面になった時、できるだけ早い段階で「カード」をたくさん入手しておくのが良いかと思う。ルーレットは「アルバイト」と「トレーニング」の2種あるけれど、前者では回復系、後者では攻撃系のカードが得られるようで、両方を集める必要がありそうだ。ルーレットは5回やると自動的に次のエピソードが始まってしまうので、4回試して好成績になったらいったんセーブし、それから5回目のルーレット、という手順になるだろうか。
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 いろいろ面白い要素を持つソフトであるだけに、21世紀版の開発が望まれるところ。DVD-ROMでのソフト頒布が可能となった今時では、登場人物もアイディアも、はるかにたくさん盛り込んだものが創れるだろうと思う。
 エピローグなどで表示される、出演者・スタッフらのデータは以下の通り。

・プログラム 中森正勝
・シナリヲ 中山仁
・グラフィック 福原和彦
・原画 原田留奈子
・色指定 平岡れい子
・セル仕上げ St. Toys(スタジオトイズ)
・背景 吉田智子(MAGIC HOUSE)
・サウンド TOYO草薙
・サウンドコンバート 富田美智子
声の出演
ななこ:日高のりこ
四谷:小野雅史
飯田橋:蓮透
Dr.石川:向恭介
ユキ:永瀬いくみ
ランジェ:西沢広香
なはは:大須賀政康
キャスティング ティー・エー・ビー・CO.
ディレクター 大須賀政康
「Super Girl」
歌:日高のりこ
作詞:佐藤徹二
作曲:富田美智子
開発 株式会社ファミリーソフト
制作・販売 富士通パレックス株式会社
吾妻ひでお マガジンハウス



ななこSOS 音楽篇 ドラマ篇Ⅰ~Ⅱ

Cd
 TVアニメ化された『ななこSOS』は、その放送当時に複数のレコードが発売されたようだ。画像はそれらのうち3つをCD化、セットにしたものらしく、1999年の製品と思われる。
 「音楽篇」ではTVアニメ版のオープニング主題歌『オレンジのダンシング』やエンディング『星空ノクターン』(TV放送では冒頭部分がカットされている)のほか数曲とBGMを収録。
 「ドラマ篇Ⅰ」にはオリジナルのエピソードとして『悪魔のような貴男』(同名のコミックとほぼ同じ内容)、および『イズ・ジス・ムービー?!』(コミック版『イズ・ジス・ア・ムービー!?』とはオチなどが少し異なる)を収録。後者では吾妻ひでお本人が"ビルの人"役で特別出演、プロの俳優たちに混じってオーディオドラマに挑戦している。なおこれらのドラマのエンディングに高橋みゆきが歌う『恋のタマゴ』と『愛のシュークリーム』の2曲は、谷山浩子の作詞・作曲。
 「ドラマ篇Ⅱ」はTVアニメのサウンドトラックと全く同じ内容のようだ。本放送(1983~84)当時ビデオデッキは既に一般家庭へ普及しつつあったと記憶するが、デッキ本体も録画する生テープもまだかなり高価だったはずなので、こうしたレコードは需要があったものと思われる。
 CDの収録内容は以下の通り。

DISK-1

1.オレンジのダンシング
2.ひと夏のサンバ
3.NANAKO
4.マーブル色のビーナス
5.星空ノクターン
6~12.(BGM集)
13~17.悪魔のような貴男
18.恋のタマゴ

DISK-2

1~5.イズ・ジス・ムービー?!
6.愛のシュークリーム
7.オレンジのダンシング
8~12.スーパーボーイ・ななお
13.星空ノクターン
14~20.セリフ名場面集





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